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年末雑感 …「ひと」が全て…

2017.12.23(23:35) 269

 今年もあっという間にあとわずかとなってしまいました.

 時節がらということもあって,患者数がものすごく増えており,土曜日などは立ち見席状態になってしまうこともしばしばです.長時間の待ち時間で大変なご迷惑をおかけすることも多く,申し訳ないと思っております.

 クリニックは来春,いよいよ開業10周年を迎えます.苦労も重ねつつここまでやって来ましたが,今までの経験を通じて痛感した,何よりも大事なこと,そして一番苦労することは,何と言っても「ひと」だと痛感しています.
 組織というものはその大小に関わらず,どんなにハードが良くても,それを動かすのは結局個々の人間です.特に生身の人間を相手にするこの仕事は,私も含めたスタッフの人間力が全てと言っても過言ではありません.

 開業当初は,私以外は女性ばかりの職場をトップとしてどう切り盛りしていいか試行錯誤の連続でした. しかし,私やかみさんの「ひと」を見る目が徐々に出来てきたのか?あるいは良い循環が出来ているのか,ここ数年当院には本当に素晴らしい人材が集まって来てくれており,仕事はやりやすいしクリニック内の雰囲気も頗る良好で,患者さんにも評判は上々のようです.

 そのオーラが良い影響を与えているのか,今年の当院はスタッフのおめでた続きでした.
 まず,長年事務の中心として勤めてくれてきたOさんが結婚,そして7月に元気な男の子を出産しました.それに続くかのように,なんと若手の看護師のSさん,Tさんが,ほぼ同時におめでたとなったのです.
 特に看護師のTさんの方は,長年不妊に苦しみ,一時は諦めかけていましたが,仕事の合間を縫って不妊治療に勤しんだ挙句,ようやく待望のベビーを授かり,先日少し早産ではありますが,元気な女の子を出産しました.

 実は当院は,それまでなかなかベビーを授からなかった職員が当院で勤務してから授かったことが多々あり,これまでも上記以外に事務スタッフ2人,看護師1人が当院で働きだしから幸せを掴んでいます.
 看護師のSRさんや事務のMさんもその1人で,出産後にいったん退職しましたが,今回の件で人手不足になったのを知って,今度は自分が役立ちたいとのことで,お子さん達を保育園などに預けて手伝いに来てくれています.

 若い世代の女性を雇用する時は,いずれおめでたとなって退職または産休となってしまう可能性があり,ただでさえ人手不足の昨今,当院のような小さな医療機関にとっては,ある意味「リスク」でもあります.退職や産休となればその間残ったスタッフの負担が増えますし,新しいスタッフを雇用するにしても,いいひとが来てくれるかどうか,悩みはつきません.
 しかし,よくありがちな人間関係のトラブルなどではなく,こんなおめでたいことが理由であれば,残ったスタッフも喜んで送り出すことができますし,いったん産休や退職になったスタッフも,育児が終わればまた戻ってきて助けてくれようというものです.それに少子高齢化が急速に進んでいるこのご時世,世の中に幸せの種を巻いたと思えば憂しい気持ちにもなれます.

 さて,今年も国内外で様々なことが起きましたが,紙面を賑わせているのは良い記事より圧倒的に悲しい記事の方が多いというのが誰しもの印象ではないでしようか?
 世界を見渡せば欧米を中心に自国第一主義のような排他的な勢力が次々と台頭し,相も変わらずあちこちで紛争やテロが頻発しており,北朝鮮問題にいたってはすでに戦争前夜とさえ言われている物騒な状態です.人々の経済格差はますます拡大し,地球温暖化による天災の多発は待ったなしの大問題です.国内でも経済,外交,安全保障,社会保障などあらゆる面で未曽有の難題に直面しているのは言わずもがなです.

 この先人類はいったいどこへ向かうのか?
 先行きの見えない不安と混沌と緊張に満ち溢れ,少しでも舵取りを誤れば人類の破滅にさえ向かいかねないこの時代,今こそ私たちの叡智が試されています.「世界」という巨大な組織も,結局は70億以上もの「ひと」の集まり,この組織が生き残るも滅びるも,すべてそれを構成する我々一人ひとりの責任ということです.

 来年は少しでも良いニュースが紙面を飾るように,心より祈るばかりです.


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更なる高みへ

2017.12.10(18:45) 268

  早いもので今年もあと1ヶ月となり,街はクリスマス一色です.クリニックも季節がら,風邪やインフルエンザワクチン接種の患者で溢れかえっており,一年の中で一番多忙な時期となりました.
 
  さて,12月3日,私の習っている合気道の昇段審査がありました.6年前に三段に昇進してからまたコツコツと稽古を積んできましたが,習い始めて18年目にして,何とか四段を頂くことができました.

 私はもともと,合気道の大きな流派の一つである心身統一合気道会に属し,神戸に帰って来てからはその兵庫県支部長であった琴地先生に教えてもらってきました.

 しかし数年前に宗主の藤平光一先生が亡くなって息子の信一先生が後継者となったのをきっかけに,もともと光一先生の内弟子として修行を積まれた琴地先生は,兵庫県合気道連盟,琴心館道場として独立を決意されました.
 このあたり,私のように医師が勤務先の大病院を離れて開業するのに似ています.
 この時,心身統一合気道会と琴心館のどちらに残るか選択を迫られることになり,何人かは前者を選んで去ったのですが,私はすでに向こうで三段を頂いていたこと,そして何よりも,組織が小さいほうが(といっても何百人もいますが)琴地先生のような合気道の達人に身近に教えて頂けるという良さを考え,琴心館に残ったわけです.
 
 よって今回はいつも教えて頂いている琴地先生にいつもの道場で審査して頂いたため,三段の審査時のように大阪支部まで出かけて多くの知らない先生方や観衆の面前で受けるというとてつもない緊張感はあまりありませんでしたが,それでもこの日に向けて半年くらい前から相方のKさんと自主練習を含めて稽古を重ねていたので落ち着いて臨むことができ,何とかミスなく終えることができました.

 合気道に限らず「道」とつくものの修行には終わりはありませんし,それなりの段位を頂いたらそれなりの責任というものが付いてまわると思います.

 今後もさらなる高みを目指し,自分自身の精神修養,健康維持のために,そして何より楽しい仲間たちと楽しく行える趣味として,長く続けていきたいと思います.


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2017年12月
  1. 年末雑感 …「ひと」が全て…(12/23)
  2. 更なる高みへ(12/10)