大統領選に思う

 今年もあと1ヶ月半となってしまいましたが,今年を表す漢字1文字は「変」にしてもいいのではないかと思うほど,世界を揺るがすような大きな出来事がありました.
 イギリスのEU離脱の決定もそうですが,なんと言っても最大の驚きは,先頃決着の着いた米国の大統領選の結果です.トランプ次期大統領の政策が,すべてその過激な発言内容どおりに実行されることはあり得ないというのが大方の見方ですが,米国という国が世界での立ち位置において歴史的な転換点を迎えていること,そして世界情勢もその影響をもろに受けることは間違いないでしよう.

 しかし,周囲の国々がどうこう言っても米国人自らが選択した結果なのですがら,しかたありません.
 重要なのは,米国政治の行く末を固唾を飲んで見守りながらも,来たりくるであろう世界情勢の変化に,いかに柔軟にうまく対応していくかということです.

 特に日本は,お得意の「和を以て尊しと成す」の精神で,世界が再び誤った方向に向かわないようにしっかりと世界平和に貢献していかなければならないと思います.

 長い歴史を振り返れば,国々や民族の興亡,指導者や政治体制の交代,と,世の中というのは常に変化していくのが当たり前で,永遠に同じ状態が続くことなどむしろあり得ないわけです.

 レベルは違いますが,民間レベルでも,我が世を謳歌していた世界的大企業でさえ絶対に安泰というわけではなく,時代の流れに上手く対応していかなければあっという間に凋落の道を辿っているような例にもこと欠きません.

 医療の世界とて同じです.

 医学の驚異的な進歩はもちろんですが,特に我が国は急速に進む少子超高齢化や人口減少,膨れ上がる社会保障費に対する政府の厳しい施策により,ひと昔前のように普通の医療を平凡にやっているだけでは,大きな医療機関でさえ生き残れません.
 私のように従業員10人足らずの小さなクリニックを経営する身としてさえ,患者さんたちにより良い医療を提供するという医療者としての姿勢は当然のこととしても,経営者としての手腕がそれと同様に問われていると日々感じます.

 国際政治からクリニックの経営まで,規模は全然違えど,常に先を見据えた戦略が必須ということなのでしょう.

 名将武田信玄の軍略,「風林火山」という言葉に凝縮されるように,特にめまぐるしく状況の変化する現代社会では,好むと好まざるに関わらず,何事にも臨機応変に,変幻自在に対応していくことが求められているのだと思います.


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