Dr.OHKADO's Blog

. 心のスパイス

 今年も残すところあと一週間ほど,例年にたがわずバタバタと忙しい年の瀬です.

 11月の終わりには医師会の忘年会,今月13日にはクリニックの忘年会,そして19日には合気道の忘年会と続き,それぞれとても楽しいひと時を過ごすことが出来ました.
 
 クリニックは年末にはや6年半を迎えますが,神様が私たちの頑張りを認めてくださったご褒美でしょうか,来院患者数は昨年をさらに上回っており,開業医にとっては厳しいこのご時世,ありがたい限りです.

 先日,押入れの中を整理していたら、もう20年も前のアメリカ留学時代の思い出の品々が一式でてきました.
 留学に際して向こうのボスや大学とやりとりした手紙の数々…, まだ電子メールやインターネットなどなかった時代,つたない英語で辞書片手に一生懸命書いた英文の手紙の控えや,留学先のピッツバーグ大学病院のロゴ入りの封筒で,その後私の恩師となるDr.del.Nidoから初めて送られてきた受け入れ承諾の返事.
 あこがれの米国留学が決まった時の興奮と感動は,忘れられません.
 仕事中にいつも胸ポケットにつけていた名札、苦労してとったペンシルバニア州の自動車免許証,それをとるために読み込んだ英語の教則本,米国の社会保障カード,健康保険証,あちこち旅行に行った時のパンフレットや地図…, 当時の思い出が,私の脳裏に走馬灯のように駆け巡っていました.

 いよいよ始まる初めての異国の地での生活…,あの時の私の気持ちは,まさに未知なる世界に旅立つことへのワクワク感に満ち溢れていました.
 1990年6月,長いフライトのあと,機内から見えてきたピッツバーグのダウンタウンのまばゆいばかりの夜景が見えた時に感じた,期待と不安の交錯したなんともいえぬ胸の高まりは,今でもはっきり覚えています.

 そしてその後の2年間は,私や家族にとって本当にかけがえのない,素晴らしい人生経験,そして珠玉の思い出として心の中に残っています.
 
 どんなことにでも好奇心を忘れず,小さなことにも感動や驚きを感じ,新しいことに挑戦したりすることは,一度しかない人生を豊かにしてくれるスパイスだと思います.

5年先のことさえ見通せないような閉塞感に満ち溢れたこの時代,今日1日を生きるのにさえ精一杯のような状態で,夢だワクワク感だといわれても,何を能天気な,といわれるかもしれません.

 それでも,ひとたびこの世に生を受けた限り,現状を愚痴ってばかりいても,何も始まりません.
 
 特に今後の日本を背負っていく若い人たちには,未来は必ず開ける,というより自分たちが切り開いていくのだと信じて,チャレンジ精神を忘れずにいつも前を向いて頑張ってほしいと思います.
 若いということは,知力体力ともに恵まれ,公私にわたる制約もそれほどなく,そして何よりもまだ人生をいくらでもやり直せる時間という大きな武器を持っているからです.
 そして国もそんな人々をこそ,どんどん応援してあげてほしいと思います.

 さて,来年はどんな1年になるでしょうか?

 私も人生の折り返し点をとおに過ぎ,決して若いとは言えない年齢になってしまいましたが,米国留学した時のようなワクワク感を求めて,多忙さの中にも,いつも好奇心とチャレンジ精神を忘れないように心掛けたいと思います.

 最後に,今年もクリニックを応援して下さった多くの方々に,心よりの感謝の言葉を述べます.

そして来年も良い年でありますように!
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Dr.Ohkado

Author:Dr.Ohkado
神戸市中央区新神戸駅ちかく,神戸芸術センタービル内医療モールにある循環器科を主とする開業医です。
徒然なるままに,日々考えていることをエッセイとして書き綴っていきます.
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