Dr.OHKADO's Blog

. 学会そして再会

 3月もいよいよ今日で終わりですが,神戸ではもう桜の花が八分咲きくらいにまで開花し,春本番という感じです. 

 さて,3月21日(金)から23日(日)まで,東京有楽町の東京フォーラムで開かれた日本循環器学会総会に出席してきました.
 勤務医時代は大きな学会に参加するために毎年のように全国あちこちに出張しましたが,開業してからはまとまった休みをとることが出来ず,なかなか叶いませんでした.
 
 しかし今回は,循環器専門医の更新に必要な単位獲得という目的もあり,思い切って22日(土)を休診にして3連休として出席しました. 

 学会に行くのはもちろん勉強したり発表することが目的ですが,同時に,遠く離れて活躍している友人先輩などに再会できる,社交の場として格好の機会でもあります.それに地方都市で開催される時などは,ついでに観光名所を巡ったり地元の美味しい料理に舌鼓を打ったりするのも,またとない楽しみでした.

 東京は私にとって幼少時,そして東京女子医大時代を過ごした第二の故郷でもあり知己もたくさんいるので,今回もその例外ではありませんでした.

 今回,1日目の晩には.東京女子医大時代に公私ともに最もお世話になったH先生と,15年ぶりに再会しました.東京で開業されたH先生は開業医としても私の大先輩ですが,今や飛ぶ鳥を落とす勢いで大活躍です.
 
 そして,昨春に総合商社に就職して大田区に在住している長女とも会う約束をしていましたが,彼女も小さいころにH先生のお宅に招かれたことがあり,今回はどうせなら一緒に!とのことで,3人で会食しました.

 品川プリンスホテルの中の中華レストランでお会いしたH先生は当時と全く変わらぬ気さくさと元気さで,久しぶりの再会に積もる話しは尽きず,幼少時の長女しか知らなかったH先生は,「あの,食事をする前には神様にお祈りをしていたあの小さな娘さんが,こんなに立派に,綺麗な御嬢さんになるとはなあ…,本当に月日の経つのは早いなあ,おおかど!」なんて感慨深げに話ていました.まだ社会人としては新米の長女も,世界は違えどおっさん二人の久々の再会に立ち会って,それなりに感動していたようです,あるいは,ちょっと引いていたかな?(笑)

 2日目は,関東逓信病院時代にともに働いていた看護師さんと久しぶりに再会したり,大学時代からの悪友?で,やはり私に遅れること2年ほどして埼玉で開業したN先生とも再会し,楽しい時間を過ごしました.

 そして学会場では,東京女子医大時代にともに働いた,今も大学で活躍しているS先生や,九州で開業しているS先生などとも偶然再会し,盛り上がりました.

 もちろん学会にも真面目に!参加,いくつかのレクチャーに参加して勉強しましたが,最新の循環器医療に触れ,大変刺激を受けました.

 開業するとついつい日常診療や雑務と狭い地域の中だけの人間関係に忙殺されてしまい,アカデミズムも忘れがちになってしまいます.

 今回は土曜日を休みにして患者さんたちにはご迷惑をおかけしましたが,私としては久しぶりの大きな学会への参加,久しぶりの東京,久しぶりの友人先輩,そして娘との再会,と久しぶりづくしで大い刺激と感銘を受けた3日間でした.

 心からリフレッシュしたので,またこれからしばらくは,また日常診療に忙殺されても大丈夫です(笑)

 ↓下の写真は,H先生と長女とのショットです



日本循環器学会
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. 遠すぎた金メダル

 今年もはや3月,立春から1か月も経ったというのに,まだまだ凍りつくような寒い日が続いており,ダウンジャケットが手放せません.

 さて,先日,ロシアのソチで行われた冬季オリンピックが多くの感動を残して成功裡に終わりました.

 女子フィギュアスケートでは,浅田真央選手に金メダルの期待がかけられていましたが,終わってみれば,開催国ロシアのソトニコワが金,そして,浅田真央のライバルとされる韓国のキムヨナが銀,イタリアのコストナーが銅という結果.
 浅田真央は,といえば,キムヨナに負けて惜しくも優勝を逃した,前回のオリンピックの雪辱を果たしてくれることを国民誰しもが期待していましたが,なんとショートプログラムで予想だにしない大失敗をしてしまい,フリーでは完璧ともいえる演技を見せたものの,メダルには遥かに届かず,6位という結果でした.

 そして女子ジャンプでは,ワールドカップで連戦連勝で,ソチでは金メダル確実とさえ言われていた弱冠15歳の高梨沙羅選手も,まさかの4位で,メダルを逃しました.

 メダル確実と言われるような日本人選手が,肝心の本番でその実力を発揮できないようなことは,別に今に始まったことではありませんが,よくその理由として,日本人選手は他の国の選手に比較してメンタル面で弱いのではないか,ということが言われます.

 確かに,浅田真央選手が,練習では完璧だったトリプルアクセルを,いざ本番ではなかなか決められないのを見ていると,そんな気もします.森前首相が彼女のことを評して「あの子は大事な場面で必ず失敗する」などと失言?して批判を浴びましたが,批判を恐れずに言えば,あながち全く見当違いなことを言っているわけでもないのではないか,と思うのです.

 それに,前評判ではあまり注目されていなかった選手が予想に反してメダリストとなり,いきなり時の人となることも珍しくありません.注目されていない分,プレッシャーもないからでしょう,

 そもそもメダル候補と言われるような選手なら,練習量やその質にはそれほど大きな差はないでしょう.誰しも,表彰台に立つことだけを目指して,それこそ血のにじむような努力をしてきたに違いありません.
 それに少なくともスポーツ先進国であれば,科学的トレーニングなども取り入れて,その選手の能力を最大限近くまで引き上げて出場させているでしょう.

 ですから,当日の天候や出場順,そして国民性や体格といったようなどうしようもない要素はさておいても,あとはいかに試合当日に自分の体調をベストコンディションに持っていき,かつ多くの観衆,そしてマスコミの注目する異様ともいえる雰囲気の中で,並み居る強豪相手に鍛え上げてきた実力を100%出せるかどうか,ということの違いだと思うのです.

 今回の女子フィギュアでも,キムヨナは今期はグランプリシリーズなどの世界レベルの試合に出場していないから不利だなどと言われていましたが,結果は知っての通りです.
 金メダルこそ逃したものの,やはり,技術面のみならず,メンタル面が圧倒的に勝っていた,というのは否定できないのではないでしょうか.

 そして,何より単純なことですが,やはり世界は広い!ということではないかと思います.つまり,世界にはとんでもない能力の人間がいる,ということを我々はいつも認識するべきだと思います.

 例によってマスコミは,オリンピックの始まる前からメダル,メダルと大騒ぎし,今回も,金メダル量産とさえ言われていました.
 テレビ番組に招かれた元オリンピック選手などのコメントも,番組プロデューサーから頼まれたのかどうかは知りませんが,なんでもかんでも日本びいきなコメントに偏りがちで,客観性を欠くものが多い.

 まあ,もちろん自国の選手を応援したい気持ちは当然とはいえ,それを聴いた我々視聴者の気持ちは,「金メダルを目指している」から「獲れるかもしれない」になり,さらに,「獲れるだろう」と変わっていき,本番が近付くにつれて国民全体の間に湧き上がってくるなんとも言えない高揚感のようなものも手伝って,最後には,いつのまにか「金メダル間違いなし!」なんていうことになっている…,まあ一種の洗脳のような感さえあります(笑)
 
 しかし,それでは結局井の中の蛙なのです.日本人は真面目だから,世界選手権のような舞台でトップクラスならば,きっとオリンピックでも金メダル間違いなし,なんて思う.でも世界には,オリンピックだけに照準を合わせてくるヤツもいる,そしてふてぶてしいくらいの精神力で,メダルをもぎ取ってしまうのです.

 これは何もスポーツの世界に限ったことではありません.芸術でも,科学でもそうでしょう.

 私も,米国留学の2年間で感じたことは,やはり世界には,私の出会ったこともないような,とんでもなく優秀な医師や研究者たちがいるということでした.

 そういう意味では,オリンピックのような極度の緊張を強いられる舞台で,国を背負って出場してメダルを獲るような選手になるには,ただ真面目に一生懸命練習に打ち込むだけでは足りない,そういう人たちと互角に競えるくらいのタフでな精神力がなければならないのではないでしょうか.

 浅田真央選手も高梨沙羅選手も,もちろん実力は世界一でしょう,でも,オリンピックで金メダルを「もぎ取る」には,あまりにも性格が優しすぎたのかもしれませんね.

 でもその優しさと,はかなげところがあるからこそ,真央ちゃん,沙羅ちゃんとして日本人みんなに愛されているわけなのでしょうけれどもね(笑)


. プロフィール

Dr.Ohkado

Author:Dr.Ohkado
神戸市中央区新神戸駅ちかく,神戸芸術センタービル内医療モールにある循環器科を主とする開業医です。
徒然なるままに,日々考えていることをエッセイとして書き綴っていきます.
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