Dr.OHKADO's Blog

. オリンピックマーチを再び

 今朝,2020年のオリンピック開催地がついに東京に決定しました.

 東京が2016年のオリンピック開催地に立候補した時も,そして今回も,正直言って私は,それほど興味はありませんでした.今回もIOCのロゲ会長からの発表が日本時間の午前5時すぎと聞いて,そんなもん朝になったら結果は判明してるし…なんて考えていた私でしたが,朝起きの苦手な私が,どういうわけか今朝に限って午前5時ちょうどに眼が覚めてしまい,気になって手元においてあったスマホでウェブをみると,なんとマドリードが敗退して東京とイスタンブールの決選投票となったとのこと!思わずテレビを付けてしまったのです.

 すると,最終発表間近!とかいいながら,ブエノスアイレスの発表会場では司会者の男女がにこやかに談笑しながら各立候補地のプロモーションビデオを上映したりしているし,テレビ局では有森裕子などのオリンピックのメダリストたちが出て,今か今かと発表を待っている.
 でも肝心のロゲ会長がなかなか現れず,司会者もゲストたちも,睡魔と格闘している様子がありありで,もうしゃべるネタもなくなって,会話も途切れがちなのが手に取るように判りました.アナウンサーが一生懸命つないでゲストたちにしゃべらせているのですが,その話題,さっきも出たよなあ(笑)っていう感じでした.
 こちらもだんだん眠くなってきて,もうエエヮ,朝起きてから見よう,と思ってテレビを切ろうとしたその時,5時25分ころでしょうか…,ついに会長が登場!「TOKYO!」と発表した時は,思わず隣室で寝ていたカミさんを起こしてしまいました(笑).
 発表会場では,一生懸命英語でプレゼンしたフェンシングの太田雄貴選手たちが抱き合って泣きじゃくっており,日本のスタジオでも,出演者たちが目を真っ赤に泣き腫らしていました.
 私も彼等の姿を見るにつけ,思わず目頭が熱くなってしまい,本当に良かった!と心から安堵しました.
 
 朝テレビをつけると,どの放送局もこのニュースばかり,日本中が歓喜の渦に巻き込まれていましたし,インタビューでひっぱりだこの安部首相の喜びの笑顔も印象的でした.

 1964年に開催された前回の東京オリンピックの時,私はまだ弱冠6歳,小学校1年生でした.けれども東京に住んでいたことも手伝って,小さいながらもその当時の熱気を肌で感じていました.
 自宅から近かった巣鴨通りを聖火ランナーが走るのを父に連れられて見に行った時の様子ははっきり覚えていますし,上野公園や国立競技場の周辺には万国旗が並び,私は小さいながらもその国旗と国の名をすべて空で言えたのには驚いた,と後で父から聞かされました.

 そして何よりも,華やかな開会式では,各国の選手団が「オリンピックマーチ」という行進曲に合わせて入場してきた光景はは今でも鮮明に脳裏に焼き付いています.この曲は,高校野球の大会歌として有名な「栄冠は君に輝く」,阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」や,藤山一郎が歌った名曲「長崎の鐘」を作曲したことで有名な,古関裕而(こせきゆうじ)という作曲家が作ったということは後で知ったのですが,明るい未来を彷彿とさせるようなこの曲は,戦後の荒廃から,オリンピックを開催できるまでに立ち直った日本を象徴するのにピッタリで,本当に感動的でした.
  
 このオリンピックでは,東洋の魔女と言われた女子バレーチームが強豪ソ連を破って金メダルを獲得したり,ロンドンオリンピックで銀メダルを獲得した三宅宏美選手の伯父である三宅義信選手が重量挙げで金メダルを獲得するなど,日本選手が大活躍し,子供ながらに誇らしく思いました.
 またエチオピアの裸足のランナー,アベベ選手がマラソンで金メダルを獲得したのも印象的で,小学校ではみなアベベ選手のマネをして裸足で走ったのを覚えています(笑)

 今回東京がオリンピックの開催地として立候補した当初は,東日本大震災勃発時とも重なっていた上,景気もどん底,そんな余裕があるならば,被災地の復興にでも力を注ぐべきだというような意見が大勢を占めたりして,国民の支持も低調でした.
  
 しかし今回,オリンピック開催という大きな目標を持てたことで,昨年安部政権になってこれまでの低迷状態から少しずつ浮上しかけている日本が,より弾みをつけられるきっかけになるであろうことは間違いありませんし,昨今あまりよいニュースのない日本にとっても,久しぶりに希望に満ちた明るい話題になったと思います.

 今回は,運悪く最終発表の直前ともいえる時期に福島原発の汚染水の問題が持ち上がって世界中に報道され,IOC委員やマスコミからもその問題ばかりを質問されたがゆえに,東京は不利ではないかと言われました.

 確かにこの問題はオリンピック開催の如何にかかわらず一刻も早急に解決すべき,日本のみならず,世界中が固唾をのんで見守っている大問題ではありますが,今回のプレゼンテーションで安部首相がその解決を力強く約束した通り,東京開催が決定したからにはその約束を果たさざるを得なくなったという点で,却って良かったのではないかと思います.

 2020年にオリンピックが開催されるとき,私は還暦をとおに過ぎていますが(笑),ぜひ見に行き,感動を味わいたいと思っています.

 前回のオリンピックから56年後のこの時,どんな「オリンピックマーチ」が演奏されるのでしょうか,今から楽しみです.
オリンピックマーチ(ここをクリック)
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Dr.Ohkado

Author:Dr.Ohkado
神戸市中央区新神戸駅ちかく,神戸芸術センタービル内医療モールにある循環器科を主とする開業医です。
徒然なるままに,日々考えていることをエッセイとして書き綴っていきます.
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