Dr.OHKADO's Blog

. 日本人よ頑張れ!

 12月前半に「残念な思い」というタイトルでblogを更新したのですが,この記事は諸事情にて取り下げることとなりました.せっかく拍手をいただいた方々には申し訳ありませんでした.この場を借りてお詫び申し上げます.

 さて,2011年の年の瀬もいよいよおしせまってきました.
 今年は日本にとっても世界にとっても本当に大変な一年でした.日本はなんといっても3月11日の東日本大震災と福島原発の事故で未曾有の被害を被った上,世界不況の余波によるとんでもない円高で産業は大打撃,GDPはとうとう中国に追い抜かれ,頼みの政治は混沌とした有様で,まさに完膚なきまでに打ちのめされてしまっている感です.

 そして急速に進んだ少子高齢化により,社会の担い手さえ激減して八方塞がりの日本……

 けれども私は,今この日本の惨状を救えるのは,やはりこれからこの国を背負っていく若い人々のパワーであり,今こそその力を生かす時期だと感じています.

 ワールドカップでの優勝という快挙を成し遂げたなでしこジャパンのように,スポーツ,芸術,科学など様々な分野で若い人たちがエネルギッシュに活躍した姿は,暗い世相の中にいる我々日本人にとって,大きな励みになりました.
 今回の大震災では,政府が復興対策にモタついているのを尻目に,いち早く日本中から多くの若い人たちがボランティアとしてかけつけ,被災地復興の大きな一翼を担ってくれました.

 政治の世界でも若い力が育っています.

 今年の10月30日に行われた新潟県津南町の町議選で、東大院生の桑原悠さんが若干25歳でトップ当選を果たしました.この町出身の彼女は早大を卒業する頃,自身が25歳になって被選挙権を得た直後に故郷の町議選があることを知って一大決心,東大大学院に進学して公共政策を勉強,この若さで立候補して見事当選したとのことです.
 この記事を読んだ私は,彼女のような若い人こそ,今の日本の閉塞感を打ち破るためにどんどん世に出てきてほしいと感じざるを得ませんでした.

 先日世間をあっといわせた大阪のダブル選挙の結末もそうでしょう.若干42歳の橋本徹氏については,やっかみも手伝ってか,独裁だとか暴挙だとかいう批判も多々ありますが,なぜ市民が彼を選んだのか…?
 何と言っても,古い政治体制に嫌気がさしていた彼らが,府知事として府財政の黒字化を11年ぶりになしとげた橋本氏の有言実行の業績を素直に評価したからに他ならないでしょう.

 「今どきの若者は」などとよく若い人たちのことをたしなめる大人がいます.たしかに人生経験の少ない彼等は,時として若気の至りから,世間の常識からかけ離れた突拍子もない行動をとることもあります.
 それでもそれは同時に,既存の常識にとらわれない斬新な発想を生み出し,時には社会を大きく変える原動力にさえなるわけです.

 先日若くして亡くなったアップル社のスティーブジョブスも,若い時から25年先の未来を見据えていたといわれています.彼が20代前半の頃に考えたアイデアが,今のスマートフォンの原型だったというから驚きです.

 確かに豊かな人生経験や深い洞察力など,年齢を重ねることによってしか得られないものもあります.
 しかし,それは同時に物事の裏も表も知ってしまうということでもあります.
 だからどうしても考え方が慎重かつ保守的になり,常識の枠からはみ出せないがゆえ,ややもすると新しいことを行うときの足かせになってしまうことも否めません.

 特に最近の政治家などはその典型でしょう.選挙などついつい目先のことばかりに目が行ってしまい,大胆な発想ができないし,失敗を恐れて保身に走る.
 その上,保守的とか慎重というのならまだしも,品格ある人間の行動として疑問をさしはさまざるを得ないような行動をとることさえある.

 今回の大阪市長選についても,まだ若い橋本氏が大阪都構想という大胆なアイデアを引っ提げ,府知事を辞してまで市長選に立候補した時は,与野党のどの政治家たちも相手にさえせず,それどころか批判さえしていました.
 ところが彼が本当に当選した途端,あわてふためいた彼らが掌を返したようにすり寄っていく姿は,品性も節操もあったものではなく,国民誰もが開いた口が塞がらないと思っているのではないでしょうか.

 でもこんなことは政治家に限ったことではありません.
 公衆道徳なんぞなんのその,平気で道端に唾を吐いたりタバコを投げ捨てたり,それを注意されただけで逆切れして殺人に走ったりするのは日常茶飯事.万引きにひったくり,オレオレ詐欺に押し買いと,人をだますことなど平気の屁のカッパ.
 家庭に目を向ければ,ギャンブルに明け暮れて育児は放棄するわ,挙句の果てには虐待により死に至らしめるわ,給食費は踏み倒すわ,わが子が学芸会の主役でないと判れば学校に文句を垂れるわ… 倫理も恥も今や死語になってしまったのかと思うような有様.
 
 かつて大人は人生の先輩として,そして親として,若い人たちに範を垂れるべき存在でした.
 しかしここ最近は,彼らのこんな破廉恥な姿をみるにつけ,そんな構図がすっかりくずれてしまったのではないかとさえ感じます.
 
 社会にせよ,家庭にせよ,こんなていたらくな大人たちの姿をみてどうしてまともな人間が育つでしょうか.
不幸な境遇に育ってもそれを乗り越えて立派な大人に育った人々もいるとはいえ,感受性の豊かな若い時期は,やはり大人たちの行動が最も大きな影響を与えるのは否定できません.

 悪名高きゆとり教育の犠牲になったのも,基本的な倫理観や礼節,そして日本人としての誇りや愛国心を失いつつあるのも,その責任の一端は大人にあるのは間違いありません.

 今の日本に必要なのは,やはり人材だと思います.人を育てるのは社会ですが,その社会を形作るのは結局,人です,私たちは,未曾有の国難の真っただ中にいる今だからこそ,自分たちを見つめなおして大いに反省し,次代を担う若い人たちがこの国に生まれ育って本当によかったと思えるようにするべきであり,それこそが日本再生のキーワードだと考えます.

 来年こそは,良い年になりますように!!
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Dr.Ohkado

Author:Dr.Ohkado
神戸市中央区新神戸駅ちかく,神戸芸術センタービル内医療モールにある循環器科を主とする開業医です。
徒然なるままに,日々考えていることをエッセイとして書き綴っていきます.
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