穏やかな気持ち

 今年は全国的に桜の開花が例年になく早いとのこと,今日は通勤で乗るバス通り沿いに並んでいる桜の木がもう一分咲きくらいとなっていました.これでは花見をする間もなく散ってしまうかもしれません

 先週の土曜日は午前の診療後に岡山へ手術の出張に行きましたが,いつも座れる新幹線が超満員!その時初めて世の中は3連休だったのだと気付きました(笑).

 今日はその最後の日,かみさんと北区にある人気の日帰り温泉に行ってきました.ゆっくりと食事をした後,露天風呂やサウナなど,物珍しさも手伝って片っぱしから入り,最後はマッサージチェアにゆっくりと身を委ね,身も心もリラックスできました.
 着替えをしようと思ってロッカーを開けると携帯電話に着信があったのに気付きました.見覚えのある番号だったのですぐに電話をすると,当院にかかりつけの,ある女性の患者さんでした.身体の具合や飲み薬のことで不安があるとのことでしたが,ゆっくりとお話をお聞きした後で,何かあればいつでもまたお電話をくださいネと締めくくると,心から安心されたようで,とても感謝してくださいました.

 勤務医時代,心臓血管外科の第一線で働いていた時は毎日が戦争のようでした.自分の受け持ち患者に何かあれば昼夜を問わず電話がかかってきます.ましてや状態が急変した時や,解離性大動脈瘤など待ったなしの緊急手術が入った時は,友人と楽しく飲んでほろ酔い気分であろうが,家族と旅行に出かけていようが,正月や盆に帰省していようが,容赦なく病院に呼ばれました.患者さんの命に関わることだから当然のこととは分かっていても,特に深夜に携帯電話やポケットベルがなった時は,もうこの仕事を辞めようと思ったことも数知れずでした.労働基準法などどこ吹く風,残業が月100時間を超えるのは日常茶飯事でした.おそらく世の中の大半の外科医と同様に,私もほとんど医師としての使命感だけで疲労困憊した身体に鞭打っていたのだと思いますが,それも30歳台くらいまでならともかく,年齢が行くにつれ限界に近づいていました.最後の1-2年は種々のストレスから,とうの昔に治っていたはずのアトピーがものすごくひどくなってしまいました.

 開業するとそれはそれで大変なのは否定できません.経営や人事などは慣れていなくても避けて通れないばかりか,自分や家族やクリニックの死活問題にも関わります.

 しかし私のように心臓血管外科をやっていた者からすれば,身体のしんどさは比べるべくもありません.身体の調子のみならず,精神的にも楽です.休日や深夜に突然呼び出されることもそうそうありません.自分の手元に残る手取り収入は勤務医時代の最後に比べればまだまだまだ些少ですが,その代わり人生におけるかけがえのないものを取り戻せたような感じがします.肌もすっかり綺麗になりました(笑)

 心に余裕が生まれれば他人に対しても心から優しくできます.たとえ今日のような休みの日に,大したことはない(というと失礼ですが)用事で患者さんから電話がかかってきても,こんな私を頼りにしてくれている,そして私に相談することでその方の不安が解消できるのであれば,それほど嬉しいことはない,と前向きに思えるようになりました.
 
 今や未曾有の不景気で失業率や非正規雇用が激増し,自殺や痛ましい事件が毎日のように紙面をにぎわせています.人間関係が殺伐としてしまっているのも,こんな状況では誰もが自分のことに必死で他人のことを気遣う心の余裕もないからなのでしょうか.次元が違うとはいえ,以前の自分の状態もまさにこんな感じだたったのかもしれません.

 人間は,自分がいかに心身共に安らかにいれるか,これこそが結局他人に対しても優しくできる気持ちにつながってくるのだと強く感じています.


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Windows 太郎?

 3月になりました.啓蟄も過ぎ,三寒四温といったところです.
 
 パソコンは仕事でもプライベートでも私にとっては欠かせない存在となっていますが,先日クリニックで使っているノートパソコンが酷使に耐えかねて?とうとう悲鳴をあげてしましました.もともとあまりスペックのよいパソコンではなかったのですが,開業当初に友人から格安で譲って頂けたので使ってきました.しかし最近フリーズが頻発したり起動にやたらと時間がかかったりして心配していたところ,とうとう立ちあがらなくなってしまいました.1時間ぐらいして何とか立ち上げたのですが,もう息も絶え絶えの状態で,この機会にやむなく新しいパソコンに乗り換えることとしました.
 
 某大型家電ショップを訪れると,WindowsのOSはこの春からWindow7とやらに変わったとのことで,それを搭載した春モデルの新しいパソコンが所せましと競うように並んでいます.しかし少し横の方に,昨年の夏モデル,OSは当然Windows Vistaのままですが,スペックが非常に高性能で外観もイケてる?パソコンが激安で売っていたため,すぐにそれに決めました.
 
 私とパソコンの付き合いは古く,医師になって2年目に初めて購入したパソコンは,今や押しも押されぬブランドとなったApple社のMacintoshコンピューターの元祖ともいえるMacPlusでした.まだ当時はハードディスクの概念もなく,今考えると隔世の感がありますが,ワープロのようなソフトはもちろん,システムさえフロッピーに収められ,使うたびにそれをフロッピードライブから入れていました.画面は勿論白黒でしたが,その当時主流となりつつあったDOSパソコンにはまだマウスを使うという概念がなく,直線1本を引くのにさえ複雑なコマンドをキーボードから打ち込むのに対し,マウス一つで簡単に操作ができるのが魅力的でした.
 その後のパソコンの進歩は周知のとおりで,私も必要に応じて買い替え,途中からはWindowsに乗り換えて今日に至っています.今のパソコンに比べれば,MacPlusなど幼児のおもちゃ以下といっても過言ではありません.
 
 他の電化製品でもそうですが,特にパソコンに関しては,その進歩について行くのが本当に大変だと感じます.そして企業の戦略なのでしょう,ソフトもそれに応じて次々とversion upしていますが,最近は何か正直言って便利になったというよりむしろ困惑しています.たとえばWordやExcelが2003から2007に変わった時も,ほとんど使わないような,別にどうでもよいような機能がついていたり,せっかく覚えたボタンやタブの位置が意味もなく全然違う位置に変わっていたりで,見た目をいじくりまわしたわりには使い勝手は全然よくなっていない,というような感さえあり,何の意味があるのかと訝ってしまうほどです.
 OSにしてもXpから数年でVistaに変わったと思ったら,今年からは7とのこと…,Vistaに変わって便利だと感じた機能といえば検索機能が速くなったことぐらいなのに,今度は一体何がどうなるというのでしょうか?
 売る方としても消費者が次々と買い換えてくれなければ商売にならないというのは理解できなくもありませんが,何かもういい加減にしてほしいという気持ちも正直あります.
 
 それでも,パソコンに限らず次々と新製品が出ると結局買い換えざるを得ないように洗脳されて?しっかりと市場ベースに乗せられていく,これぞ悲しい庶民の性なのかもしれません(笑)
 Windows Xp,そしてVistaから7(セブン)ときて,じゃあ次は「帰って来たWindows」,その次は「Windowsエース」,そして「Windows太郎」…?
  それって某プロダクションがやっていた○○トラシリーズでしたっけ?