口コミの偉大さ!

今日来られた患者さんのひとりは,ここに以前(といっても要するに今月なのですが)来られた他の患者さんから,ここを紹介されて来られたとのことでした.この患者さんにはもちろんのこと,紹介してくださった患者さんにも感謝感激でした.
 医院を宣伝するのに看板やHPを始めいろいろな手段があるとはいえ,やはり結局は口コミが一番大きいとは聞かされてきました.ただひとくちに口コミといわれても,看板やHPのように眼に見える媒体ではないので何か雲をつかむような話しで,「ほなまかいな?」という感じでした.しかし遠回りのように見えて実はこれが一番確かな伝達手段なのかもしれません.やはり新しいクリニックに行くか行かないかは,そこに行って来た他の人の評判がどうであったか?ということが一番の決め手になるというのは自然なことなのかもしれません.
 クリニックも他の職業のように,「本日は月末大売出し,どのクリニックよりもお安くしときますよ!」とか,「カルテ番号がちょうど100番になった人は検査を自由に受けられます!」「今日はレディスデイ!女性の方はただ!」なんて宣伝できればいいのですが,そういうわけにも行きません.結局はスタッフ一丸となって地道に,来られた患者さんたちがリピーターになってくれるように頑張ることが最も大事なことなのでしょう,そんなことを考えさせられた一日でした.


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友,遠方より来たる

開業して3週間あまりとなりました.
先週の土曜日,午前の診療も終わりに近づいた頃,携帯電話にメールがありました.
女子医大にいた頃の後輩で,5年前仙台の病院を去った時,私の後釜として赴任してくれたA先生でした.神戸で結婚式に出席するからついでにクリニックに寄っていいですか?とのことでした.
フットワークのよい彼らしく,それからかれこれ2時間ほどしてから彼が懐かしい顔を見せてくれました.
それからは四方山話しに花が咲き,1時間ほど楽しいときをすごし,またの再会を約束して結婚式に出席するため去っていきました.
開業すると,医師会,勉強会や学会以外ではスタッフ以外の人との交流,特にドクターとの交流は勤務医時代より減ることは知っていました.当たり前のことなのですが,何かさびしい気持ちもしていました.そんな時,気のおけない後輩が訪ねてくれるのは,新鮮でした.「先生のキャラクターならクリニックは繁盛しますよ!」と,半分お世辞とは分かっていても嬉しいことを言ってくれ,気をよくしたことは否めません.
とてもすがすがしい気分でした.


初心に帰って

先週末はある製薬会社の協賛する勉強会に行ってきました.呼吸器の病気に関する開業医向けの説明会で,まわりは多くの先輩開業医ばかりでした.某病院のその道の有名な先生のレクチャーでしたが,難しい理論は抜きにして,外来でこんな患者を診たときとうすればよいか,といった感じの非常に実戦的なものでした.
 私はつい最近まで勤務医,しかも外科系の人間でしたから,開業医を対象としたこのような勉強会で,前に立って話をすることはあっても,席に座って話を聞くことはほとんどありませんでした.従って今回はなにか妙な感じでしたが,今まで専門馬鹿であったため,わかったつもりではあっても実はあまりよくわかっていなかったことも多々発見でき,とても新鮮でした.何よりもそこで知った治療法や知識をすぐに自分のクリニックでいかせるというのはある意味,参加した甲斐があると思いました.
 さっそく自分の診療に生かしたいと思いました.
 医療に限りませんが,何事も初心に帰って,ということですね.


人は城,人は石垣,人は堀

開業してまだ半月弱,毎日が戸惑いの連続ですが,新鮮でもあります.
まだ患者さんの数は少ないですが,神戸労災病院時代にお世話させていただいた患者さんたちが毎日のように訪れてくださり,本当に助かっています.新しい患者さんたちも少しずつではありますが訪れてくださるようになりました.思えば勤務医時代は病院というブランドに守られていたと思います.
つまり,私ではなく,病院の名前を知って受診し,たまたま私がお世話する機会を与えられただけ,ということです.
しかしこれからは違います.私という一個人に診てもらいたくて受診されるわけです.
ですから,今まで診させていただいた患者さんたちが,遠いところからでもわざわざ当院を受診してくださるのは本当に嬉しく,感謝の気持ちで一杯です.もちろん同時に責任感も感じています.
スタッフたちもよい雰囲気で働いてくれ,私とこのクリニックを盛り立ててくれています.
400年以上も前に武田信玄の述べたことば,「人は城,人は石垣,人は堀」とは,クリニックというものをやっていく上でのまさに金言ではないかと思います.


循環器科ってなに?

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まだオープンして正味4日目で,戸惑うことも多いですが,スタッフも私も少しずつ全体の流れとでもいうものに慣れてきました.もちろん患者さんがまだどんどん増えてくるともっと大変になるとは思いますが…ただそれぐらい忙しくなってくれないと,院長の私としては困るというのが本音なのは言うまでもありません.
 さて,循環器科というのはどんな科なのかということを時々尋ねられます.「循環」とは血液やリンパの流れを指していますので,簡単に言えばそれに携わる臓器,すなわち心臓や血管の病気を扱う科,ということです.
 しかし決して狭い範囲の病気を扱うわけではありません.
なぜならば,身体のどの部分も心臓や血管やそこを流れる血液のお世話にならない部分はないからです.つまり,心臓や血管の状態は身体の全ての部分に影響しうるわけです.
 その典型的なものが「動脈硬化」です.動脈硬化は現代人に最も蔓延している最もありふれた立派な病気です.
 ウィリアム・オスラーという有名な医師が残した名言に「人は動脈と共に老いる」ということばがあります.つまり,これは,動脈の状態,すなわち動脈硬化の程度が最終的には人間の老化を決定する,ということです.
 若々しい人は血管(動脈)年齢が若く,老けている人はその逆であるということです.
 動脈硬化の進展を少しでも遅らせることが,多くの病気の予防につながります.当院の役割もそうしたところにあると思っています.
 ですから,「循環器科」ということばを,「全身科」とでも読み替えて何でも相談するつもりで受診していただけると幸いです.


いよいよ診療が始まりました

ここ1年あまり,開業準備に奔走,まだまだ先の話と思っていましたが,3月くらいからは連日準備に終われ,あっというまに月日が過ぎ,あれよあれよという間に昨日,とうとうX-day がやって来てしまいました.
初日である昨日は木曜で午前診のみでしたので,診療後はかみさん,スタッフたちとともに反省会と称してシャンパンで祝いました.
昨日,今日は神戸労災病院時代の患者さんたちが次々と受診してくださったので本当に助かりました.今後はうちの評判が(もちろん「良い」評判が)どんどん拡がって新しい患者さんたちが来てくれるように祈るのみです.当面は一日の来院患者さんの数に一喜一憂する日々となりそうです.