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この国の試練

2020.05.10(17:08) 300

 海外旅行はおろか,国内旅行すら行けないステイホーム週間になろうとは,つい数ヶ月前には予想さえできませんでした.そしておおかたの予想通り,この緊急事態宣言,結局5月末まで延期されました.

 すでに国内の累計感染者数が15,000人を超えた新型コロナウィルス感染,神戸市でも中央市民病院や赤十字病院など基幹病院が次々と院内感染を起こして機能不全に陥ったり,介護施設からも感染者が出るなど,医療介護体制が逼迫しつつあるのを肌身で感じます.

 クリニックでもコロナウィルス感染を否定できないような発熱や咳嗽の患者を診る機会も増え,さらなる感染防止策を強いられています.
 受付にはシールドを手作りし,私も診療中はN95のマスクを常用するようになりました.さらに感染疑いの患者は可能な限り診療の終わり頃に来院してもらい,ゴーグルやフェイスシールド,ガウン等の完全防備で診療,その後クリニック全体の換気と主だったところの消毒を行うなどしていますが,私はもちろんスタッフにも感染者を出すわけにはいかず,緊張を強いられます.幸いまだ当院から感染者が出たことはありませんが,今後も全く気は緩められません.

 それにしても,国難ともいえるこの未曾有の危機に際して今回またしても露呈してしまったのは,日本政府の危機管理能力,迅速な意思決定能力の低さです.

 首相の言葉はいつも美辞麗句に満ち溢れ,丁重な姿勢で国民に強い決意を促してはいますが,具体的なことになると,いつも「慎重に判断する」とか「専門家の意見を聞いて適切に判断」とか,相変わらず曖昧な言い回しに終始しています.
 感染を抑え込むためには自粛が必要なのは誰しも耳にタコができるほど聞いている,けれども,ではその間の収入補償にはどんな政策があるのか?どのような状態になれば自粛が解除されるのか?全て明確にせよとは言いませんが,見通しについてさえ全然説明がないのです.このところの数多のスキャンダルで国民の信頼が失墜しつつあった矢先ですから,首相の言葉も空虚に聞こえてしまうのも尚更でしょう.

 かたやフィリピンのドゥテルテ大統領しかり,ニュージーランドのアーダーン首相しかり,台湾の蔡英文総統しかり,ニューヨークのクオモ知事しかり,そして大阪の吉村知事しかり,普段からの信頼感をベースとして,逆境に打ち勝つための強い決断力とスピード感のある処方箋,なによりも明確でわかりやすい言葉で苦しむ人々に身を削って寄り添う姿勢が見られ,人々が自然に団結するわけです.

 自粛を要請されても無視して旅行や温泉に行ったりパチンコがやめられない人間も一部にはいますが,私たち善良な日本人のほとんどは,諸外国のように罰則を伴うロックダウンなどされなくても,真面目にステイホームを守り,少しでも快適に生活できるようにささやかな工夫をして耐えているわけです.
 当初諸外国は,こんな甘い規制で大丈夫なのかとバカにしてきましたが,欧米では厳しいロックダウンをしても感染爆発が防げず医療崩壊し,何千人,何万人もの屍を築いているのに,日本の死者の絶対数は数百人,人口に対する比率は世界最低レベルです.

 自画自賛かもしれませんが,これは今まで数多くの自然災害に見舞われても辛抱強く這い上がって来た我々日本人の,世界に誇れる素晴らしい民度,衛生意識,そして国民皆保険制度の故だと思います.

 でも,今の政府はそんな日本人の辛抱強さに甘えているとしか思えません.他の国のように暴動やデモなんか起こさないだろうと,タカを括っているわけです.

 400億円以上もかけた不評のアベノマスクも,迷走に迷走を重ねてようやく決まった国民一律十万円もいつ手に届くかさえわからない.様々な支援策も打ち出されてはいますが手続きや支給条件が煩雑でスピード感が全く感じられない.すでに数多くの企業や店舗がドミノ倒しのように倒産や閉鎖の危機にさらされており,今すぐにでも大規模な経済的支援がなければ,日本経済が完膚なきまでに打ちのめされるのは目に見えているのに,です.

 アルバイトが出来なくなったり親の収入が激減して学費が支払えずに退学さえ余儀なくされている大学生も増えているとのこと,これからの日本の社会を背負う若い人たちを大事にせずして,どうして国の未来を語れるでしようか?

 さらに経済だけでなく,PCR検査の少なさ,医療体制の逼迫,感染者やその家族への偏見,いわゆる自粛ポリス問題など,さまざまな喫緊の問題が山積しているのも言わずもがなです.

 このコロナショックは,テレワークやオンライン診療,オンライン授業などのIT環境の整備,脱ハンコ,キャッシュレス決済のさらなる普及など,今までがんじがらめの規制や旧態依然とした政治体制に支配されて全く進まなかった変革を,くしくも一気にもたらす可能性があるという意味では,災い転じて福となす絶好のチャンスとも言えます.

 しかし私は,もうこの際どうしようもなく堕落しきったこの国の政治のしくみそのものを全てリセットするチャンスにして欲しいとさえ思います.

 庶民の痛みなどわからない年寄りの政治家ばかりが長年ふんぞり返り,利権にまみれ,忖度ばかりを繰り返して不毛な議論のみに時間を費やしている姿は醜く,血税を食い物にしているとしか思えません.

 私は,もう国会議員は今の半分でいい,普段から庶民の数倍も出ている給与もこんな緊急事態の時くらいは国民の痛みが判るように半分くらいにしていい,そして定年を超えた議員や仕事をしない無能な議員はさっさと引退してもらうべきだと思います.
 そして年齢や学歴に関係なく,優秀な人材は男女の別なくどんどん採用する,そうしなければもうこの国は世界の三流国に成り下がってしまうでしょう,いやもう,すでに政治は三流以下かもしれません.

 明治維新から150年余り,この未曾有の国難を令和維新とでもいうべき変革のチャンスに出来るか,あるいはこのまま果てしなく劣化し続けて世界から取り残されてしまうか,まさに今私たち日本人の決意が問われているのではないかと思います.


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神の鉄槌

2020.04.05(22:37) 299

   パンデミックとなった新型コロナウィルスは,今や世界中のありとあらゆる国や地域を未曾有の恐怖に陥れており,感染者数と死亡者数が猛烈な勢いで増加,4月になりついに全世界の患者総数が100万人,死者も6万人近くまでに増加してしまいました.

  米国ではあっという間に感染者数が30万人以上にもなり,イタリアやスペイン12万人以上など,欧米諸国のほとんどで感染者が爆発的に増加して世界の流行の中心地となっています. 

 日本は現時点では欧米ほどではないものの毎日着実に感染者数と死者が増えており,しかも3月終盤からはその増加スピードに拍車がかかっています.
 特に増加が顕著な首都東京は感染爆発寸前の状態で,国家非常事態宣言や首都東京のlockdownも現実味を帯びています.

 兵庫県でもすでに170人以上,クラスターも数カ所発生,神戸市内でも感染者が30人を超えています.

 日本人はもともと生真面目な国民性と高度な衛生観念を有しており,マスク着用にも抵抗がなく,握手やハグや公共の場であまり大きな声で話す習慣がなく,さらに国民皆保険で医療へのアクセスが容易であることが功を奏して他の国よりも感染が少ないとは言われていますが,無症状の若い人たちが知らぬ間に感染源となったり,自粛要請を無視した一部の人々の行動によりあちこちでクラスターが発生したり,また最近は感染経路の不明なケースが急増していて,非常に不気味です.

 長女夫婦が住んでいるフィリピンは,まだ感染者数がヨーロッパのように爆発的に増えている状況ではない3月中旬にドゥテルテ大統領が強い危機感と指導力を持って早々と緊急事態宣言を出し,首都Manilaもlockdownされたため,夫婦とも直前に脱出して東京にもどり,旦那さんは本社に通勤,長女はテレワークをしています.
 またもともと東京に住んでいる次女夫婦も,通勤の混雑を避けるためのフレックスワークやテレワークで対処しているようです.
 姪が留学しているザルツブルグのあるオーストリアも事実上の国境閉鎖となったようです.
 彼女たちとはLINEなどで連絡を取り合いながら励まし合っていますが,心から無事を祈るばかりです.

 コロナの脅威はすでに身近のところまで押し寄せており,先日も近隣の医療機関の看護師が陽性反応となり閉鎖に追い込まれました.
 医療の最前線にいる者としては,もし私やスタッフに感染者がでれば,数多くの患者さんやその家族に多大な迷惑をかけることになります.
 流行初期の頃と異なり,万が一発生しても感染防御さえしっかりしていれば必ずしも閉鎖の必要はないとの通達ですが,やはりいったん感染者が出たらそのまま通常どおりの診療を継続するというわけにはいかないので,毎日が戦々恐々です.

 最近は医師会から送られてきた下記の写真のようなものをクリニックの入り口に立ててまず外部から電話連絡してもらうようにし,さらに当院は外国人の患者さんも多いので英文も追加しました.

 感染者数が爆発的に出ている欧米ではマスクやガウン,消毒薬,人工呼吸器やECMOといった医療機器,そして何よりも病床の不足が顕著になっており,状況によっては年齢による命の選択さえせざるをえない状態になっているとのこと.疲弊し切った医療従事者の感染,死亡も相次ぎ,多くの医療機関が重症患者で溢れかえり阿鼻叫喚の地獄絵のような状態になっている映像は,映画の世界でもなんでもありません.

 しかしこれはもはや対岸の火事では決してないことを我々日本人も強く認識すべきです.すでに日本の医療現場も増え続ける患者でキャパシティが不足,医療従事者の感染も相次いでおり,まさに医療崩壊が起きつつあり,いつ欧米のようになってもおかしくはありません.

 政府もあれこれと対応策を出してはいますが,相変わらず諸外国と比べるとあまりにも生温く,全く危機感が感じられません.現時点で緊急事態宣言をまだ出していないというのも驚きですが,何を思ったか各家庭に布製のマスクを2枚ずつ配るという案を発表,このあまりにも馬鹿げた施策は国民全体からアベノマスクと揶揄されるばかりか,世界中から失笑を買っています.

 東京オリンピックもとうとう来年に延期となりましたが,これもまだ中止とならなかっただけマシです.でも来年には感染が完全に収束しているなんていう保証もどこにもありません.

 このコロナショックは,多くの人命を危険に晒すのはもちろん,世界経済にリーマンショックを遥かに凌駕する大打撃を与え,中小企業はもちろん,大企業でさえ倒産の危機に晒され,世界規模の大不景気をもたらすに違いありません.

 私はこのコロナショックを,国家の覇権争いや人種や宗教の違いによる醜い争いや殺し合いを相変わらず繰り返し,温暖化問題にもまともに取り組もうともせず,かけがえのないを地球環境を破壊し続けている,もはやエゴイズムの塊となり下がってしまった我々人類への神様からの厳しい鉄槌のような気がしてなりません.
 堪忍袋の緒の切れた神様は「もう,お前らえぇ加減にせえよ!」と怒り狂っているわけです.古くはノアの箱舟しかり,バベルの塔しかり,そしてやはり数多の人命が失われた100年前のスペイン風邪や50年前のアジア風邪しかり,堕落し切った世界に対する神の世直しに思えてならないのです.

 今,我々人類はかつてない試練の渦中にあると言っても過言ではないでしょう.今までの所業を深く反省し,国家や民族を超えて心から協力し合ってこの見えない敵との闘いに勝利すべく叡智を絞る時だと思いますし,これをきっかけに世界が団結して真の世界平和が訪れるのであれば,この悲惨な経験も決して無駄にはならず,神様も許してくれるのではないかと思います.

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コロナ,コロナ,またコロナ

2020.02.24(18:50) 298

 今,世界中を震撼させている中国武漢初の新型コロナウイルス,わが国でも感染者が相次ぎ,このままパンデミックフェーズに移行するのか,あるいはなんとか収束させられるのか,まさにギリギリの攻防が続いています.

 テレビをつければ毎日毎日,朝から晩までどのチャンネルも,今日はどこそこで何人感染者が出て何人死んだとか,合計何人になったというようなニュースばかりで,もう食傷気味というのが正直なところです.

 感染症専門の医師も同じ先生方がずっと出ずっぱり,司会者やコメンテーターから毎回毎回,相も変わらぬ同じような,ときには無責任とさえ思える質問ばかり求められて,なんか気の毒にさえなります.

 日本の観光業を支えていた中国人観光客が激減したため,観光地の店やホテルの売り上げも急落して経営危機にさえ陥っているとのこと,押し寄せる観光客やそのマナーの悪さで悲鳴を上げていた京都はすっかり静寂を取り返し,喜んでいる住民さえいるとのこと,全く皮肉なものです.

 中国の工場の稼働を一時中止したとか,事業の縮小をしたとか,希望退職者を募ったとか,企業活動にも影響が出ているのはもちろん,今夏のオリンピック,パラリンピックの開催も危ういのではないかという声さえ出てきていて,このところ精彩を欠く安倍政権が描いていた,インバウンドの増加とオリンピックの成功による飛躍的な経済波及効果には完全に赤信号が灯ってしまいました.

 もちろん我々医療従事者も大変です.

 予想はしていたことですが,感染の拡大とともにマスクやアルコール消毒剤などがあっという間に店頭から姿を消し,卸に注文しても入荷の目処さえ立っていません.幸いマスクはまだクリニック内に多くの備蓄があるものの,我々スタッフが使う分が毎日確実に減っていくので,いつものように患者さんに自由に使ってもらう余裕はありません.

 買い占めたマスクがとんでもない高値でネットで売られているなど,人の不幸につけ込むというのはまさにこのことで,日本人のモラルも地に落ちたものだと感じます.

 そして何よりも問題なのは,新型コロナウィルスの患者がもしも受診した際の対処方法です.

 このブログを書いている時点で,まだ兵庫県からは感染者発生の報告はありません.しかし北海道や関東や愛知や九州,さらに関西でもすでに大阪や奈良で出ているのに,兵庫県には患者がいないと考える方が不自然でしょう.
 大半の健康な人や若い人は感染しても無症状の不顕性感染の状態だったり,肺炎にまでは移行せず軽い咳や微熱だけでただの風邪症状と変わらないわけです.だからそういった人たちが医療機関に受診しない限り,さらに通常の風邪ではなく新型コロナウイルスを敢えて疑って検査をしなけい限り,わからないだけです.
 言い換えれば,実際の潜在患者数は報告されているより遥かに多いことは間違いないだろうということです.

 政府は当初,中国湖北省などからの帰還者やそれらと接した疑いのある人等をターゲットにしていましたが,すでに二次感染,三次感染のステージになって感染経路の分からない感染者が増加し,今は,37.5℃の発熱が4日間続いているか倦怠感や呼吸困難がある人は,医療機関に受診する前にまず「帰国者,接触者相談センター」に電話するように勧めています.
 しかし,そもそも高熱が出たら特に高齢者などは4日間も自宅でじっとしているのは不安ですから,たいてい2日目くらいまでには受診してきます.そうするとその段階では風邪なのか新型コロナウイルスなのかなどわからない.いちいちそれらを全部PCR検査に回すなど不可能なわけで,よほど新型コロナウィルス肺炎(といっても普通の市中肺炎と症状もあまり変わりないわけですが)を疑わない限りは風邪とか気管支炎として処理せざるを得ません.
 そういう意味で,受診した患者があとで新型コロナだったと判明するようなことも十分あり得るわけで,もしそうなった時は運が悪かったと思うしかないのかもしれません.

 今回はなによりもクルーズ船の乗客への対応などをめぐって,政府の対応が批判に曝されています.神戸大学の岩田先生がYouTubeで暴露したように,感染症対策の基本すらなっていないという声は諸外国からも上がっています.武漢からチャーター便で帰国した人たちのうち,検査を拒否した2人をあーそうですかと言ってご丁寧にも自宅に送り返してしまっことは大きな批判を呼びましたが,拒否した方もそれを承諾した方もアホとしか言いようがありません.

 批判を恐れるばかりに何にでも忖度し,話し合いはすれど物事が遅々として進まず右往左往のあわてぶり,専門家の意見を柔軟に取り入れて強い決断力とリーダーシップを発揮することすら出来ない今の日本政府の無能さが曝け出されてしまったといっては言い過ぎでしょうか.

 ところで,インフルエンザでさえ,高齢者やハイリスクの人を中心に毎年1000人以上の人々が亡くなっていることは意外と知られていません.新型コロナウィルスの感染力はインフルエンザと同等くらいと言われており,むしろ麻疹などより遥かに低いわけです.そうは言ってもこのウィルスに対するワクチンや抗ウィルス薬が未だにないということが人々を言いようのない恐怖に陥れているのだと思います.
 
 日常生活をしている以上,ウィルスを完全に避けることには限界があるかもしれませんが,通常の風邪と同様,何よりも個人の免疫力が決め手ですので,手洗い等はもちろんですが,規則正しい生活や十分な栄養,睡眠,体力の維持増強などで対処し,春頃にひたすらピークアウトするのを待つしかないと思います.
 なお個人的にはビタミンCと補中益気湯を毎日飲み,そして何よりも「気」を充実させて心身を元気を保つようにしています.

 1日でも早く感染が収束し,誰もが安心して暮らせる日々に戻りますように


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新年を迎えて

2020.01.12(23:40) 297

  新しい年が始まりました.
  今年の年末年始は8日間の休みをいただきましたが,国内にも海外にも旅行はせず,ゆっくりと過ごしました.
  比較的長期の休みだったので,患者さんたちからは,「先生,今回はまたハワイかどこかですか(笑)」などと事あるごとに尋ねられ,今年はどこへも行きませんよと言ってもなかなか信じてもらえませんでした.

 年末は掃除や片付けに勤しみ(浴室やトイレや家具の上など高い部分の掃除,郵便物の整理や不要書類の破棄,デジタルデータの整理やバックアップ,等いつも私の役割は決められています(笑)),大晦日には年越し蕎麦を食べ,紅白歌合戦をみて(これも最近は知らない歌ばかりですが),深夜の除夜の鐘を聞きながら近所に初詣に出かけました.

  正月には帰省していた次女も加わって生田神社や百貨店のセールにでかけたり,これまた大阪の実家に帰省していた娘婿とも合流して,神戸国際会館でやっていた吉本新喜劇や漫才のショーで爆笑しました.

  今年の正月の神戸は晴天に恵まれた上に気温も例年になく暖かく,非常に多くの人々で賑わっており,楽しく穏やかな気分になれました.毎日が多忙で目まぐるしく過ぎてゆく日々にあって,この1週間はごくごく平凡な日本の正月の過ごし方ではありましたが,心身ともにゆっくりできて平和な気分に浸れましたし,私の幼少時は皆こんなふうに穏やかな正月を過ごしていたことを思い出させました.

  例年に違わず,今年も公私共にいくつかの目標を立てています.

  特にクリニックは有難いことに患者さんの数がさらに増えており,同時に私もスタッフも残業や雑務による負担がどんどん増えています.そこで今年は診療の質は落とさずに,いかにそれを減らすか,さらなるIT化を進めるなどの方策をいくつか計画しています.プライベートに関しても,目標がどれだけ達成できるかはわかりませんが,健康に留意しながら,いつも好奇心とポジティブマインドを忘れずに充実した1年としたいと思います.

  そして何よりも,日本が,そして世界が少しでも平和な方向に向かいますように!


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今年の一文字は??

2019.12.18(08:21) 296

 今年も残すところわずかとなりました.

   今年の漢字一文字は「令」に決まったそうです.新元号の幕開けの年として,当然といえば当然でしょう.

 ところで,私にとって今年の一文字はというと…,長年勤めてくれている事務スタッフのYさんがニヤリとしながら教えてくれました,「先生の今年の一文字は破壊の『壊』ですね(笑)」と.

 確かに今年はいろいろ「壊」れた年でした.

 まず私の身体です.
 
 年明けくらいから右手で物を持ち上げたり瓶の蓋を開けたりする動作をすると右肘関節の外側が痛むようになりました.知り合いの整形外科の先生に診てもらったところ,上腕骨外顆炎,いわゆるテニス肘でした.
 肘にステロイド注射してもらって,右手をなるべく使わないようにして,合気道はもちろん休み,教えてもらったリハビリや肘バンドの装着を続けたところ,夏前にようやく改善し,合気道も再開しました.合気道では腕や手首の関節技が多いのでそれが一因となったことは否定出来ず,合気道仲間にはわかりやすく「合気道肘」と言っています(笑).

 ところが秋に入った頃,今度は腰痛がひどくなりました.通常の筋肉痛だろうと思って経過を見ていましたが一向に改善せず,歩行するのも辛くなりました.やはり知り合いの整形外科医に相談したところ,腰椎の椎骨が少しすべり症気味で,椎間関節症を起こしていました.
鎮痛剤等の服薬,湿布,そしてなによりも腰痛体操を毎日徹底的に行い,11月末頃には八割がた軽快,翌月から合気道を再開しました.

 先日久しぶりにそろりと合気道を再開し,よい汗をかきましたが,健康のありがたさ,スポーツの楽しさを再確認できました.
   若い若いと言われて年齢も考えず,松岡修造みたいやなあ,などといわれるほど調子に乗っていたので「もう少しリラックスしてやるように」という神様からの思召しなのかもしれません.

 それから,様々な物品.

 この夏,買い換えてから一年も経たない新車を当て逃げされました.駐車場に戻って来た時にはボンネットの左前が凹んでいました.頑丈さで知られるボルボですので,向こうはもっとぺしゃんこになったはず,怖くなって逃げたのでしょう.警察にも協力してもらいドライブレコーダーや防犯カメラなどを使って調べましたが犯人は見つからず,そもそも人身事故ではないのでそれ以上の細かい捜査はしないとのこと,保険で直しましたが免責分は泣き寝入りでした.

 クリニックでは開業以来使っていた心電計が壊れて買い換えました.これはもう耐用年数を超えて再リースしながら酷使していたのでやむを得ません.それからレントゲン装置の一部も壊れましたが,まあこれも長年使って来たのでやむを得ない状態でした.

 自 宅ではパソコンが壊れました.仕事にプライベートにと毎日大活躍のハイスペックな相棒でしたが,起動がめんどくさいので連日スリープ状態にしていたのが裏目に出てハードディスクを痛めてしまったとのこと,結構大きな出費でした.
その後どういうわけかクリニックの院長室のパソコンまで壊れてしまったというおまけ付きで,まさに泣きっ面に蜂とはこのことでした.

 どれも専門の業者が的確迅速に対処してくれ,事なきを得ましたが,やはりさすが餅は餅屋だな,と妙に感心させられました.

 世の中を見渡すとどうでしょう.

 数にものを言わせて暴走する与党と一向に支持率が上がらず離合集散を繰り返す野党,モリカケだサクラだと,議論されているのは週刊誌のゴシップネタばかりの体たらくで,この国の将来を左右するような喫緊の重要課題は山積みのままです.
 世界に目をやれば,国際協調なぞどこへやら,自国ファースト,傲慢不遜なリーダーばかりがあちこちで跋扈,紛争の火種は燃え広がるばかりで,もう収集さえつかなくなっています.
そして,人類の存続にもかかわる地球温暖化の問題…解決の糸口もつかめず状況は悪化するばかりで,世界中で異常気象による自然災害が頻発,かけがえのない地球がまさに「壊」れかかっています.
 まさに先人が築き上げて来たこの世界があちこちで無残にも「壊」れて行きつつあると感じているのは私だけではないでしょう.

 さて,来年はどんな年になるでしようか?

 私自身は,「壊」された後の一から出直すつもりでより一層健康ファーストで,年齢も考えながら仕事や生活に勤しみたくおもいます.
 そしてなによりも,世の中が少しでも良い方向に向かうことを祈るばかりです.


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